マメ知識

英語習得をゴールとしてアメリカに留学するならかなりコスパが悪い

study abroad

まずはこちらのデータをご覧ください。

国立青少年教育振興機構が2019年6月に発表したデータ

韓国、中国、アメリカ、日本の高校生を対象に調査。

希望の留学先について、日中韓では、「アメリカ」を希望する割合が最も高く、他の国を大きく引き離している。

最も重要な留学の目的について、日本の高校生の7割弱が「語学の習得」と回答した。

一方で、「学位取得」や「専門技術や資格の取得」と回答した割合は低い。

参考:高校生の留学に関する意識調査報告書

こちらのデータを参照すると、英語取得を目的にアメリカに留学したいと思っている高校生が多いようです。

“アメリカ留学”

そんなかっこいい響きに憧れてアメリカ留学を志す人も多いのではないでしょうか。

私もアメリカに来たのは6年前ですが、そんな響きが留学したいと思ったきっかけでした。

これから日本もグローバル化に伴い、英語が話せるようになりたいとアメリカに留学を考えている人も多いでしょう。

そんなあなたへ今回は、英語を”ツール”ではなく“ゴール”としてアメリカ留学をすると非常にコスパが悪いですよ、というお話をしたいと思います。

結論から言うと、アメリカ留学にかかる費用は、日本で就職してもらえる給料とは割に合わず、また留学生はアメリカで就職することが極めて困難だからです。

今回の記事では、以下の点に大きく分けて説明して行きます。

  • どのくらいの費用がアメリカ留学で掛かるのか
  • なぜアメリカ留学がコスパが悪いのか
  • アメリカ留学を決断する前に知ってほしいこと

アメリカ留学に掛かる費用

こちらは4年間私がラスベガスで大学に通い、実際に掛かった費用です。

短大卒業まで(2年間) 4大卒業まで(4年間)
学費 240万円 720万円
生活費 70万円 140万円
居住費 170万円 340万円
合計 480万円 1,200万円

※含まれていない費用:渡航費、海外留学保険費、ビザ申請費、おこづかいなど

文部科学省によると、4年間の日本の平均学費は国立・公立大学で約250万円というデータが出ているので、アメリカの国立大学を卒業するには最低でも約3倍の学費が掛かります。

私の留学した学校は公立なので学費は安い方で、お隣の大都市ロサンゼルスでは居住費が倍、生活費(交通費や食費)は20%高いです。

アメリカの中でもラスベガス留学は安く済む方ですが、それでも短大に通うと480万円、4大では1,200万円以上の費用が掛かります。

こちらの記事で留学に掛かる費用目安を紹介しているので、ぜひご覧下さい。

なぜアメリカ留学はコスパが悪いのか

losing money

アメリカ留学を就職する際の先行投資と捉えることもできます。

ですがアメリカに留学をし日本に就職した場合、果たしてそれが本当に先行投資と言えるのでしょうか?

こちらの記事によると、2018年に大学を卒業したアメリカ人の平均初任給は$50,944(約500万円)でした。

続いて厚生労働省が発表したデータによると、日本の大卒者の平均初任給は206.7千円です。

日本とアメリカの大卒初任給には約300万円ほどの違いがあることが以上のデータから分かります。

私はアメリカの大学を卒業後、レストランの店長になったわけですが、日本の飲食・サービス業で働く20代平均年収の約2倍の年収を頂いています。

もちろん物価は関係ありますが(生活費が高いなど)、これだけアメリカと日本では大卒の初任給に差があるわけです。

「アメリカ留学で培った英語力を活かせば給料の良い仕事につけるのではないか」

と考える人もいるでしょう。

PR TIMESの記事では、年収700万円以上の人は約半数が英語での日常会話や読み書きが出来ると回答していますが、言い返せば約半数は英語が話せなくとも年収700万円以上を稼いでいると言うことです。

英語ができる、出来ない

アメリカ留学に1,000万円以上のお金を費やし英語を取得しても、英語を話せない日本の大卒と給料がほぼ変わらないのであれば、かなりコスパは悪いのではないでしょうか。

「それならば大学卒業後にアメリカで就職すればいいじゃないか」

と思われる方もいるかも知れませんが、こちらの記事【アメリカで就職】留学生はH-1BビザよりもE-2ビザの取得を目指そうでも紹介した通り、99%の日本人留学生は学生ビザが終わるとともに、アメリカを去らないといけない移民法の壁があります。

アメリカに留学生として来るのは簡単ですが、卒業後に就職し滞在することは至難の技なのです。

アメリカ留学の目的を深く考え、調査することが大切

researching pc

ここまで話しましたが、もちろん留学の価値を新卒の給料だけで測ることは出来ませんし、アメリカ留学をお勧めしないわけではありません。

ただ私がアメリカ留学を決断する前にあなたにしてほしいのは、なぜアメリカ留学をするのかを深く考え、そして調査することです。

さもないと留学をする本来の意味を見失ってしまう危険性があります。

多くの留学生は親の金銭的支援があるお陰でアメリカ留学を考えていると思いますが、留学には多額の費用が掛かります。

私も親が借金をしてまで集めてくれた金銭的支援があったお陰でアメリカに留学することができ、アメリカでの就職へと繋がりました。

そして自分が社会人になり、いかに10万、100万円を稼ぐのが大変か身をもって感じました。

留学生の多くが経済的に豊かな環境で育った為、自分が留学するのにどれだけの費用が掛かっているか忘れがちで、アメリカへ海外旅行のつもりで留学している学生をたくさん見て来ました。

なぜあなたは日本でなく、これだけの費用が掛かってまでアメリカ留学を選ぶのか深く考えてください。

英語取得だけをゴールにアメリカ留学するのであれば、日本で英語学習をした方が圧倒的にコスパは良いです。

アメリカと日本での英語学習の違いは“環境”であり、確かに環境の違いは英語学習をする上で大きく作用してきます。

しかし、覚悟がない人はアメリカに来ても日本人とばかり一緒にいて英語が伸びませんし、逆に覚悟があれば日本にいてもオンライン英会話や英語教室に通い、いくらでも英語力を伸ばすことが出来ます。

本当にアメリカ留学があなたにとって正しい選択か考える、そして留学を決断したなら自分の選択を正当化するために行動する覚悟が必要です。

でなければ、せっかくの時間と大金を費やすアメリカ留学をする意味がありません。

これだけインターネット、ソーシャルメディアが発達している時代ですから情報など調べればいくらでも出て来るでしょう。

その情報の信憑性を調査することも大切ですし、オンライン上だけでなく、オフラインで自分の人脈をフル活用して実際の留学経験者から話を聞くことも大切です。

情報など、自分が行動すればいくらでも探せる時代です。

こちらの記事なぜ人口6000人、北海道の田舎町で18年間育った私が、アメリカ留学を選んだのかでも紹介していますが、私自身、アメリカ留学を決断する前に親に相談し、留学経験者の方、アメリカ人の方、英語の語学学校で話を聞き、アメリカ留学で何を得ることができ、留学後にどんな選択肢があるのか調査しました。

その中でアメリカでの就職が自分の将来やりたいことに不可欠と知り、そのためにアメリカ留学という決断に至りました。

人間行動すればするほど応援してくれる人が増え、あなたが探している情報に出会うことが出来ます。

すぐに行動することも大切ですが、留学には大金が掛かるので深く考え、調査することも大切です。

まとめ

  • アメリカに留学し4年制大学を卒業するには日本の国立・公立大学を卒業する場合に比べ約3倍の学費が掛かる。
  • アメリカの大卒平均初任給は500万円、日本の大卒平均初任給は約200万円と約300万円の差があり、留学生がアメリカで就職することは極めて困難。
  • アメリカに留学し、日本で就職する場合はコスパが非常に悪い。
  • アメリカ留学を決断する前に、何を目的に留学するのか考え、調査することが大切。

アメリカに留学をし、アメリカで就職することがあなたのゴールだとは限りません。

なぜアメリカに留学するのか、なぜアメリカでなければならないのか、留学をして何を学ぶのか、その学んだことをどう活かすのか、深く考え悩んでください。

人は悩めば悩むほど成長します。

そして悩んで悩み抜いて決断した選択ならば、覚悟もできるでしょうし、留学があなたの人生にとってもっと意味のある経験になります。

以下の記事ではラスベガス留学について触れています。

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ムネ

ムネ

高校卒業時はTOEIC300点でしたが、気合いと根性でネバダ州立大学ラスベガス校(UNLV)を4年で卒業。アメリカの会社からE-2ビザを取得しラーメン屋店長になるも、2年後にコロナで解雇。現在はロサンゼルスのレストランで働いています。 Facebook・Twitterで最新記事をお届けします。
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