まずはこちらのデータをご覧ください。
国立青少年教育振興機構が2019年6月に発表したデータ
韓国、中国、アメリカ、日本の高校生を対象に調査。
日本の高校生は、「留学したいと思わない」と回答した割合が5割弱で、4か国中最も高い。
「留学したいと思わない」と回答した高校生に対し、その理由を尋ねている。日本の上位3項目は 、「日本のほうが暮らしやすいから」「外国で一人で生活する自信がないから」「言葉の壁があるから」であり、いずれも5割前後となっている。
第4位の「面倒だから」は3割強で4か国中最も高い。
一方、「親元から離れたくないから」「外国の生活になじめないから」の割合は米中韓を大きく下回り、「経済的に難しいから」の割合も4か国中最も低い。
データを見ると、経済的に留学することが可能であるにも関わらず、“海外での生活”“言葉の壁”を理由に留学を諦めている高校生が多いようです。
日本人の多くが小学校から英語を学んでいるにも関わらず、高校生になってからも英語への苦手意識が強く残っています。
現在も英語を学んでいるけども、なかなか伸びないと悩んでいる人も多いのではないでしょうか。
私も高校卒業時はBe動詞も分からず、英語の語学学校に通い、アメリカの大学に在学中もいくつもの言葉の壁にぶち当たって来ました。
私自身、英語がなかなか伸びず悩んだからこそ、あなたに伝えたいことがいくつかあります。
- 成長と努力は比例するが、成果と努力が必ずしも比例するとは限らない。
- 成果に振り回されず、成果が現れるまで辛抱することが大切である。
今回の記事では、自分が英語の学ぶ上でぶち当たった壁、成長線の真実、またどうやって英語が伸び悩んだ時期を乗り越えたか紹介して行きます。
もくじ
語学学校でぶち当たった言葉の壁
高校卒業後にアメリカ留学を決断していた私ですが、自分の英語力に自信がなかったため東京にある語学学校に1年間通うことにしました。
そこでは毎日英語漬けの日々、1日4-5時間しか寝る暇がないほど宿題の量も多く、あれほど英語を勉強した1年はありませんでした。
入学して3ヶ月に差し掛かった頃、TOEFLE ITP(英語力を判断するテスト)の試験がありました。
私にとってこれはその学期の成績を左右する大きなテスト。
入学時に受けた時は400点(最低310点、満点677点)でしたので、さすがに3ヶ月も英語漬けの中で生活していれば目標の450点を取れると踏んでいました。
結果は403点。
この3ヶ月の血の滲むような努力で3点しか伸びなかったのかと落胆し、英語学習を真剣に始めて最初の挫折でした。
その日はなにも手につかないほど落ち込みましたが、このまま落胆してしるわけにもいきません。
アメリカ留学、自分の夢に向けて、ここで英語を諦めるわけにはいきませんでした。
語学学校に入学してから6ヶ月が経った頃、3度目のTOEFLE ITPがありました。
正直このテストの結果で成績が大きく変わることはなかったので、前回よりも楽な気持ちでのぞみました。
結果は490点。
なんと約90点も点数が前回のテストより上がったのです。
これには自分だけでなく、学校中の友達、先生までもが驚いていました。
全校生徒200人の中で1番の成長だったからです。
「どうしたらそんなに点数が上がるんだ、教えてくれ!」
こんなことを言う友達もいましたが、正直変わったことはこの3ヶ月間でしていません。
ではどうして3ヶ月でここまで点数が上がったのでしょうか?
成長線の真実
このテストで気づかされたことがあります。
成長(自分の中に隠れてみえないもの)は努力に比例して大きくなりますが、これは見えないものなので評価することが難しいです。
成長を成果として残すことで自分の成長を評価することができますが、成果と努力が必ずしも比例するとは限らないということです。
私は昔ドラクエなどのゲームが好きでよくやっていましたが、主人公は敵を倒すごとに成長します。
ゲームでは敵を倒す(努力する)ことが比例的に自分の経験値(成果)に換算され成長します。
図に表すとこんな感じでしょう。
ゲームの世界では自分の成長を成果として見ることが出来ますが、現実の世界では成果が出るまでには時間が掛るのです。
現実世界の成長線はこんな感じです。
成果は努力に比例して現れるものではなく、ある一定の努力をすることで爆発するように急に成果が現れます。
成果が突然現れるので、自分が思っていた以上の成長に驚くでしょう。
またこの成果が現れるまでの時期というのは誰にも分からず、この努力が中々実らない爆発寸前の時が一番精神的にきついのです。
特に英語を勉強しだした時や、何か新しいことを始めた時はこの理想と現実のギャップが大きいので挫折してしまう人が多いのではないでしょうか。
成長が成果として形に残るためには時間が掛るので、自分は成長していると信じ辛抱することが英語学習において大切なのです。
伸び悩む時期を乗り越える方法:家族や友達の助け
辛抱と言っても、これが簡単にできないから多くの人が悩み英語学習を諦めてしまうのでしょう。
私はこの諦めそうになった時期が幾度となくありましたが、その度に友達や家族、身近な存在に助けてもらいました。
語学学校に通っていた時は、自分の英語が伸びず何度も挫折し、悔し涙を流し、その度に友達がずっと側で励ましの言葉をくれていたのを覚えています。
涙を流したっていいんです、たまには愚痴を言ったっていいんです、そんな時に一緒にいてくれる友達を大切にしましょう。
お互い助け会うことで私たちは逆境を乗り越えて成長できるんだと思います。
伸び悩む時期を乗り越える方法:本の助け
私は友達や家族の他に、様々な本にも助けられたと思います。
英語が伸び悩んだ時期に特に読んだのが、ひすいこうたろうさんの「あした死ぬかもよ?」
この本は今でも辛いことがあったら読むほど、私の中で元気になるバイブルとなっています。
悩んだ分だけしか人は成長しないということ、死ぬことを真剣に考えることで毎日を全力で過ごせること、挫折で自分の夢を諦めてはいけないこと、様々なことを学びました。
この本のお陰で自分はいつか死ぬのだと再確認することが出来、いい人生だったと死ぬ直前に言えるように挑戦し続けようと自分の意志を固めることが出来ました。
学校で出される宿題は締め切りがあるからやるのであって、締め切りがなかったら誰も面倒くさがってやらないでしょう。
人生も同じだと思います。
私たちはいつか死ぬという“締め切り”があるから、“挑戦”という名の人生の宿題をやるのだと思います。
まとめ
- 語学学校に通っていた時に英語が伸び悩み初めての挫折を味わうが、そこから努力を続けたことで急に成果が現れた。
- 成長と努力は比例するが、成長が成果として見えるのには時間が掛かり、努力が必ずしも比例するとは限らない。
- 成果に振り回されず、成果が現れるまで辛抱することが大切である。
- 英語で伸び悩んだら、遠慮せず身近な人や本に助けてもらうことが大切。
あなたが悩んでいるのは挑戦している証です。
あなたの成長が成果として現れるのはもうすぐそこで来ています。
もしあなたが本当に英語を習得したいのなら、ここで諦めてはダメです。
悩んだ時は、遠慮せず泣いたっていいんです。
そんな時に助けてくれる人がいるあなたは、それだけで幸せですよ。