ご存知の方もいるかと思いですが、私が将来やりたいのはレストランです。
ですが只のレストランではなく、レストランの定義を変えるようなエンターテイメントを作りたいのです。
そのために今考えているのは「教育・テクノロジー・レストランの三本の柱をする会社」です。
レストラン業に一番力を入れてやりたいと思っていますが、私のやりたいことをするのには、人材育成・新しいテクノロジー・お金が不可欠なのです。
教育・テクノロジー・レストランと一見別々の業態のようにも思えますが、この三つが交わることで今まで誰もやったことのないレストランを作ることが出来ます。
もくじ
教育
2019年現在、早速会社を起こそうとしているのがこの教育業。
日本の若者(高校生や中学生)が海外で長期休みの間インターンシップが出来る受け入れ先を探し、仕組みを作る事業から始めます。
グローバル化が一層進む日本において、海外に自分の進路を模索する若者が増えてきました。
しかしながら、言葉の壁、文化の壁、食習慣……など、夢と現実とのギャップが起き、現地に溶け込む事ができずに、志半ばで帰国してしまう生徒も少なく有りません。
アメリカの大学に進学する場合は一学期分約120万円を支払い、かつ住むアパートや寮も学期前払い契約のため約50万円、合計170万円を支払わなければなりません。
途中解約をしても、残りの金額が戻ってこず、ある意味それを無駄にしてしまう可能性もあります。
私が現在作ろうとしているのは、そんな高校生のために「お試し留学」と称して、留学前に実際に現地に行き、インターシップを通じて現地の生活に触れ、自身が海外生活に適応するのか否かを見極める機会を作り、今後の海外生活を応援する会社です。
私自身、日本にある英語の語学学校を経てアメリカ留学を経験しましたが、高校生最後の夏休みにドイツへインターンシップをした経験がなければ留学など不安で仕方がなかったと思います。
3週間という短い期間でも海外で生活することによって、日本との違いが沢山見えて来ましたし、海外でもやっていけそうな自信がつきました。
留学生留学生活を実りあるものにするためにも、高校生のうちから短期間でも海外へ出ることが大事になってきます。
社員の人材育成
私はこの業態で本当にしたいことは、人材育成です。
具体的に言うと、日本の高校生を海外へ出すだけではなく、高校生たちを受け入れてくれた会社と提携して、最終的には自分の会社の社員を世界中でインターンシップ・研修させることで新たな価値観、考え方を身につけてもらいたいと思っています。
そうすることで、各社員の革新的なアイディアを促進し、文化・社会的背景の違う社員同士でもお互いを尊重できる職場を作ることができます。
会社にとって「人」はお金に勝る資産です。
人を育てることが、革新的なレストランを作る上では欠かせません。
テクノロジー
この教育業が軌道に乗って、資金が増えてきたら取り掛かりたいのがテクノロジーの分野です。
具体的にはレストラン専用のVRメガネを開発します。
VRとは ”Virtual Reality”の略で、日本語では「人工現実感」または「仮想現実」と訳されます。
この技術を使う事で、どこにいても限りなく現実に近い仮想世界に入り込むことが出来ます。
ゲームや医療の分野では注目されている技術ですが、レストラン業ではまだ活用されていません。
この技術を使ってしたいことは二つあります。
スタッフのトレーニング
一つは、フロアスタッフのトレーニングです。
レストラン業では ”On-the-job Training (実際に現場に入りながら行うトレーニング)” が主流です。
その反対のトレーニング方法として ”Off-the-job Training (現場を離れ、レクチャーや研修などを通し行うトレーニング”があります。
On-the-job Trainingのメリットはコストを抑えながら、実践的能力が早く身につくことですが、デメリットとして忙しく本来の目的であるトレーニングが行えなかったり、慣れないまま仕事に入ることで他の働き手に不可がかかることや事故に繋がる可能性があります。
Off-the-job Trainingは順序を正しく学べるため、知識を深めることが出来るのがメリットですが、全て実践へそのまま反映できるわけではないため、応用が必要ですし、新人がすぐに辞めてしまった場合コストも割高です。
私の考えているVRメガネを使えば、On-the-job TrainingとOff-the-job Trainingの良い面を合わせることが出来、それぞれのデメリットを解消することが出来ます。
VRの世界で架空のお客さん相手に接客することにより、On-the-job Trainingのように実践的にトレーニングを行うことが出来ます。
もしトレーニングをしている人が新人に指摘したい場合は、映像の中で指摘することが出来ますし、架空のお客さんなので、時間を取ってもお客さんを待たせることがありません。
焦る必要もないので、自己に繋がる可能性も少ないですし、実際の現場で本来のトレーニングを行うことが可能です。
VRメガネを使うことで、時間を有効に活用し、いち早く現場で通用する人材を育成することが出来ます。
革新的な体験
もう一つの用途は、お客さんにメガネをかけてもらうことで、その場でしか味わえないイリュージョン・仮想世界で食事をしてもらいます。
料理というのは不思議なもので、情報量が多ければ多いほど美味しく感じるものなのです。
例えば同じラーメンでも、会社のこだわり、理念、使っている麺の種類、秘伝のタレ、新鮮なトッピングなどの情報を知ってから食べるのでは、料理の味が全然違います。
ということは、料理というのは味だけではなく、教育(お客さんに教える)の部分も大切ではないかと気づきました。
そこで登場するのがこのVRメガネ。
このメガネをかけると目の前にその生産地の風景が広がり、どうやって作られているのか体験できるかもしれませんし、生産者に直接話すことが出来るかもしれません。
ウエイトレスもその架空世界に一緒に入り込むことで、ガイドさんのような役割をすることも可能です。
メガネだけでは視覚情報だけなので、さらなる技術革新をし、聴覚、視覚、触覚、味覚、嗅覚の全てを架空の世界で体験できるようなレストランを作りたいのです。
こんなことをやるのでは、さすがにレストランの域を超えてくるので私はレストランを超えた、“エンターテイメント”と呼んでいます。
教育業とテクノロジーが混ざり合うことで、新たなレストラン/エンターテイメントを生み出すのです。