マメ知識

アメリカ4年制大学を3年で卒業する方法

There are different paths to your destination. Choose your own path. - Lailah Gifty Akita
あなたの目的地には様々な道筋があるのだから、自分だけの道筋を選ぼう。-ライラ・ギフティ・アキタ

さて今回は、通常よりも1年も早くアメリカの大学を卒業出来る方法(30単位を早く取る方法)を発信して行きたいと思います。

アメリカの大学の仕組み、単位制がよくわからないという方は、この方のブログで詳しく説明されておりますで、是非見てみて下さい。
https://www.ryugaku.com/trans/units/essense.html

まず初めに、なぜ早く卒業する事が大事かということをお話しします。

一言でいうと、“お金”です。

大学に行くとなると非常にお金が掛かりますが、留学生となるとさらにお金が掛かります。

その理由はこの“Non-resident fee”

州外に居住している生徒に向けてクラスの費用とは別に掛かる料金ですが、留学生もこれを払わなければいけません。

その費用私が在学していた短大のCSNで1学期約40万円

4大のUNLVとなると倍の80万円です。

あくまでこれはNon-resident feeだけですので、クラスや保険料(留学生は強制加入)も含めると、1学期に掛かるお金は短大で60万円、4大では120万円です。

もしあなたがラスベガスの短大で4学期、4大で4学期を経て卒業した場合、学士号(四年制大学を卒業して得られる学位)を取るには全部で720万円(短大で240万円、4大で480万円)の学費が必要ということになります。

さらにここから家賃、食費などの生活費も掛かるので、留学するのには相当なお金が必要だということがお分かりでしょうか。

なので、当たり前ですが1年いや1学期でも早く卒業する方がお金を節約できるんです。

こんな事を偉そうに言っておりますが、私は通常通り4年で卒業しました。

仕事を出来るだけ多くし会社に認められ、卒業後にビザをもらえるようにと考え週に30-40時間は仕事をしていたというのが言い訳です(両親には金銭的な面で多大なる迷惑を掛けました)。

最初に言っておきますが、この方法をすると確かに早くは卒業できますが、勉強以外のこと(仕事、恋愛、遊びなど)はほぼ出来ません。

留学生活中に学ぶ事は勉強だけではないので、今から紹介する方法を全てする事はあまりオススメしません。

とは言っても自分が全てやった経験をお話しするので、この方法で早く卒業するのが不可能でないことは確かです。

実際に私の元ルームメイトのタイ人がこれらの方法を使い、私よりも約2年も早く4大を卒業しました(同じタイミングで留学したのに私が4大を卒業する頃には彼は大学院を卒業)。

簡単に誰でも出来るものから紹介して行きます。

サマースクールを取る

上のリンクでも説明しておりますが、アメリカの大学は単位制。

4大卒業するには少なくとも120-130単位(1クラス3単位のものが多い)を取らなければ行けません。

基本的に1年間で春学期と秋学期の二つがあり、1学期ごとに15単位(5クラス)を目安に取れれば、1年間で30単位、4年で120単位が取れ卒業出来るわけです。

この春学期と秋学期の間には3ヶ月の長期休暇を挟むわけですが、ここで何をするかは生徒本人の自由です。

日本に一時帰国するのもよし、海外旅行に行くのもよし、インターンシップをこの期間でする生徒もいます。

留学生は毎学期最低でも12単位を取らなければいけないと義務付けられていますが、この期間はその必要がありません。

もしこの長期休暇中もクラスを取りたいというあなたには“サマースクール”というものが存在します。

サマースクールの特徴は、

  1. クラスがセッション1(1ヶ月で終わるクラス)、セッション2(2ヶ月で終わるクラス)、セッション3(3ヶ月で終わるクラス)に分かれている。
  2. クラスを短期間(1クラス平均1.5ヶ月)で取る事が出来るが、春学期、もしくは秋学期でしか取れないクラスも存在する。
  3. 普通は4ヶ月で学ぶ内容を平均1.5ヶ月で勉強するため、ほぼ毎日のように授業がある。
  4. 普通は1クラス50人を超す生徒がいるが、サマースクールは少人数制(1クラス10人ほど)。
  5. 留学生でも“Non-resident fee”が掛からない。

そうなんです。サマースクールは“Non-resident fee”が掛かりません。

4年で卒業するとなった場合、長期休暇は4回ある計算ですので、もし上手く2クラス(6単位)ずつ取れた場合は、サマースクールで24単位取るのも不可能ではありません。

ただ通常4ヶ月でする内容を短いものだと1ヶ月で勉強するので1クラス取るだけでも、もの凄く大変です。

ここで難しい教科(法律など)を取ってしまうと、本当に勉強だけをする長期休暇となりますのでご注意を。

サマースクールでオススメするのがElective(選択科目)をとること。

このElectiveとは、卒業するまでに15単位取らなければ行けない選択教科のことで、自分で勉強したい科目を専攻科目とは別に取る事ができます。

私が実際にサマースクールで取ったのがワインのクラス。

ほぼ毎日授業がありましたが、毎回のようにワインを飲んで感想を書いておしまい。

レポートを提出することもありましたが、私の中では簡単に良い成績がもらえてオススメです。

上手くこのサマースクールを利用すると、卒業が早く出来るのは間違いないでしょう。

クラスを取らずに単位を取る

はい、そうなんです。

大学のクラスにお金を払わずとも単位が取れるチートのような話があるんです(現地の学生も知らない生徒が多い)。

その名もCLEP TEST (College-Level Examination Program)

例えばあなたが日本で数学がものすごい得意だったとしましょう。

アメリカの大学に入学して最初に取らなければいけないのが、英語、音楽、歴史などの一般教養と呼ばれる科目ですが、数学もその内の一つです。

特に大学で最初に取る数学は、“そんなの日本の高校でもやったよ”という簡単なものが多いため、正直お金の無駄です(アメリカ人の多くは数学が苦手なため、数学ができる日本人はクラスで人気者になれるという利点はありますが)。

そこで出てくるのがこのクレップテスト。

ここで科目ごとに発行しているテストに合格すれば、クラスを取らずに単位がもらえるわけです。

全米2900の大学で受け入れられていますし、ビジネス、科学、第二言語など35種類のテストを受ける事が出来ます。

実際に私も、数学の単位はこのクレップテストで取りました。

事前にクレップテストの数学をオンラインで申し込み、学校の図書館で借りてきた本で勉強します。

私は学校の中にある“テストセンター”という場所での試験でした。

コンピューターに表示される50問ほどの4択問題を解いていきます。

私はそこまで数学が得意ではありませんでしたが、なんとか合格。

このクレップのさらに良い点は、成績(グレード)に反映されないということ。

こちらを見ていていただくとわかる通り、通常クラスを受けるとなんらかの成績をもらいます(音楽の歴史の成績はB+でした)。

my transcript csn

College Algebra (数学)のところだけ“TR”となっていますが、これはTransfer (移動)の略で、クレップから移動された事がわかります。

このように学校の成績証明書にもこのクレップテストは反映されるのでご安心ください。

unofficial transcript csn clep

私がクレップテストを使って取った単位は数学だけでしたが、冒頭に紹介した元ルームメイトのタイ人は数学、音楽、科学と幅広くの授業をクレップテストで単位を取っていました。

さすがに一般教養全てをクレップテストで単位を取るのは難しいかもしれませんが、クラスを取るよりもはるかに安く、早く卒業するのには欠かせないツールと言ってもいいでしょう。

Credit Overload Request (クレジットオーバーロードリクエスト)

留学生だけでなく、一般の生徒も1学期に取れるのは基本的に19単位までと決められています。

Credit Overload Requestというのは、学校に申請し20単位以上を1学期で取ることです(申請しても最高で取れるのは23単位まで)。

早く卒業したいからと言って全ての生徒がこれを出来るわけではなく、いくつかの条件があります。

csn credit overload

  1. その学校で取っている全てのクラスの平均成績が3.0 (B)以上であること。
  2. 教務課の代表から許可証をもらうこと。
  3. 平均成績が3.0 (B)以上であっても1つもF(最低評価)やW(クラスを途中で辞めるともらう)がないこと。

大多数の学生は平均成績が3.0以上ないため、このCredit Overload Requestが出来ないのが通常です。

この制度を使って1学期中に21単位(7クラス)ずつ取っていれば、サマースクールを取らなくとも3年(21単位を6学期で126単位)で卒業する事が出来ます。

ちなみにこのCredit Overload Request、私も留学してから2学期目にやりましたが、一言で言うと、"あんなことはもう2度としないです。"

当時は働いてもいなかったので勉強に専念する事ができましたが、それでも起きている時には常に勉強していました。

なんせ7クラスも取っているわけですから、テストやレポートの提出が重なった時はもう大変。

自分のレポートを添削してくれるライティングセンターというのが学校にはありますが、そこには毎週のように行っていました。

私が毎週行くものだからそこで働いていた先生のLorna (ローナ)とは仲良くなり、彼女の子供のベビーシッターを任されるまでになりました。

彼女とは今でもSNSなどで連絡を取り合う仲です。

話がそれましたが、それだけ宿題やテスト勉強に終われる日々でしたので、タイムマネジメントのスキルが養われたことは確かです

そう行った意味では良い経験になりましたが、あんなに宿題に追われる4ヶ月はもうこりごりですね。

この方法を6学期も続けられるかというと、さすがに現実的ではないかもしれません。

留学生活、一度は勉強にどっぷり浸かるのも悪くはないですよ。

まとめ

  • サマースクール:留学生でも“Non-resident fee”が掛からず、授業を取る事が出来る。本来4ヶ月の内容を1-3ヶ月の間で終わらせるので、毎日授業がある。
  • クレップテスト:クラスに行かずに単位が取れる方法。数学、音楽、歴史などの一般教養のテストを受け合格すれば、単位がもらえる。
  • Credit Overload Request:通常19単位(約6クラス)までしか1学期中に取ることは出来ないが、学校から許可をもらうことで22単位(約7クラス)まで取る事が可能。宿題やテストに追われる生活になるのでタイムマネジメントスキルが身につく。

ここまでざっと説明しましたが、いかかでしょうか。

1年早く卒業する事で、生活費を含め約300万円の節約をする事ができます。

3年で学士号をもらい日本に帰り就職するのが目的であればこの方法をオススメしますが、私のように現地の会社からビザをもらうとなるとどうしても早いうちから時間をかけて人脈を構築する必要があるのも確かなので、自分にあった留学生活を送りましょう。

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ムネ

ネバダ州立大学ラスベガス校卒。現地の会社からE2ビザを取得しラーメン屋店長になるも、2年後にコロナで解雇。ロスに引っ越すもそこで不法滞在となる。日本への一時帰国を経て現在はサンディエゴのレストランで働いています。 Facebookページから最新記事をお知らせ
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