マメ知識

アメリカ留学費用を100万円以上節約する方法: CLEP TEST(クレップテスト)編

勉強 学生

留学を志す学生の多くが直面する問題の一つに、お金の壁というものが存在します。

「留学には興味があるけど、お金がかかるしなぁ」

とお金の問題で留学を諦めてしまっていませんか?

ちょっと待ってください。

確かに留学には多額の資金が必要になりますが、私がこれから紹介するCLEP TEST(クレップテスト)を使えば、100万円以上学費を抑える事が出来ます。

アメリカ人の学生でも知らない人が多いクレップテストを今回は徹底解説します。

クレップテストとは?

クレップとは

CLEP TESTはCollege Level Examination Programの頭文字を取って呼ばれるアメリカの大学入試委員会が作成している50年以上続く大学学部レベルのテストです。

アメリカでは2,900校がこのクレップテストを受け入れており、2,000以上の場所でテストを受ける事ができます。

英語、数学、歴史など33科目のテストをコンピューター上で受ける事が出来、そのテストに受かれば大学の単位として認められます。

歴史の授業を取らなくとも、歴史の授業の単位が取れてしまうんです。

クレップテストで受けられる科目はこちらのページから確認できます。

受けるテストによって時間制限は変わり、90分のテストもあれば科目によっては2時間掛かる場合があります。

ほとんどが4-5つからなる選択問題で、通常1科目80問の問題で構成され50問以上に正解するとテストに合格できます。

クレップテストを簡単に説明するならば、学期初めに学期末テストを受け合格し、その後はクラスに行かなくていいようなものです。

クレップテストのメリット1: 時間を節約できる

study student

クレップテストのオフィシャルサイトの調査では、テストに合格する事で1科目あたり約100時間のクラスで勉強する時間、クラスで出される宿題をする時間を節約する事ができます。

アメリカの大学で授業が行われる時間は1週間で12時間から16時間。

1学期は15週間あるので、あなたがクラスで勉強する時間は1科目あたり180時間から240時間です。

さらにクラスでは必ず宿題が出されるので少なくても200時間、多ければ300時間を1クラスに費やすことになります。

皆さん、どうでしょう。

もちろんクレップテストは簡単なわけではないので勉強しなければいけませんが、100時間参考書など使い勉強すれば、テストに受かりそうじゃないですか?

ちなみに私がクレップテストを使い受けたのが数学でしたが、高校で習った内容がほとんどだったので、参考書で20時間ほど勉強して受かりました。

短縮できるのはクラスの時間だけでありません。

クレップテストに合格し1科目取らない事で、代わりに別の科目を取る事ができ、その分早く卒業できるのです。

先ほどの調査では、クレップテストを利用している生徒は、利用していない生徒と比べて短大では1.5~4.5ヶ月、4年制大学では2.5~10.1ヶ月早く卒業していることがデータで分かっています。

アメリカ人の学生の中には小さい子供がいる人、親の介護をしている人などもいるので、家族との時間をキープしながら、単位を取り、早く卒業し学位をもらえる手助けをしてくれるクレップテストは魅力的です。

クレップテストのメリット2: GPA(成績)に反映されない

冒頭でも説明しましが、クレップテストは1科目80問の問題で構成され50問に正解するとテストに合格し単位を取得できます。

80問中50問なので63%の正解率となり、63%というとD評価(最低評価から2番目に悪い評価)をもらうのかと思われるかもしれませんが、安心して下さい。

クレップテストで取った科目はGPA(成績)に反映されず、成績表には”P (Passing)”や”TR (Transferred)”と表示されます。

ちなみに私は数学をこのクレップテストで受け、合格しましたが成績表にはこのように表示されています。

成績 クレップ

通常のクラスの成績が”A”や”B”で表示されるのに対し、数学だけ”TR”となっているのがお分かりでしょうか。

アメリカの大学に通うと最初の2年は一般教養科目(英語や数学など)を取り、3年生になってから自分の勉強したい科目の授業を取ります。

正直言って最初の2年は、既に知っている(日本で勉強した)科目でも取らなければなりませんし、手を抜けば悪い成績をもらい、卒業できない可能性や就職にひびく可能性があるため、いい成績をもらうにはクラスの180時間とは別に、相当の時間を勉強しないといけないのが現実でしょう。

クレップテストを使えばそんな既に知っている(得意な)科目のテストを受け、63%の正解率で合格し、成績を気にすることなく、クラスにも行かなくていいわけですから気が楽ですし、その時間を他のクラスの勉強に当てる事ができます。

クレップテストのメリット3: お金を節約できる

クレップテストのオフィシャルサイトの調査では、4年制の公立大学に通う学生の場合、レップテストで15単位を取ると平均で$5,000、私立に通う学生では平均$17,000のお金を節約出来るそうです。

大学によって授業料は変わりますが、私が行っていたネバダ州立大学ラスベガス校だと安くても1クラス$700。

それがクレップテストだと、テストを受けるのに掛かる料金は一律$89。またクレップテストの参考書は$5~$50と値段に差がありますが、そこまで高いものはありません。

英語、数学、化学など、どの科目を受けても一律$87ですし、参考書など学校の図書室でも借りる事が出来るので、授業を受けるのとクレップテストを受けるのでは1クラス$600以上の差があります。

またこちらの記事アメリカ4年制大学を3年で卒業する方法でも紹介していますが、クレップテストで15単位を取るということは、5つ分のクラスを取ることと同じであり、1学期早く卒業する事ができます。

授業料とは別に、約$7,000のNon-Residential Fee(留学生が払わないといけない費用)を1学期ごとに払わなければいけない留学生の私たちにとって、1学期でも早く卒業することお金を節約するために物凄く大切なのです。

クレップテストで浮いた時間で他のクラスを取ることで、1学期だけでなく2学期早く卒業することも夢ではありません。

そうなると200万円以上留学費用を節約することが出来ます。

まとめ

  • クレップテストとはアメリカの大学2,900校で受け入れられている大学学部レベルのテスト。
  • このテストに合格することで、クラスを受ける必要がなく、GPAに反映もされなければ時間とお金を節約できる。
  • 自分が既に良く知っている科目をクレップテストで受ける事がオススメ。

やはりこのクレップテストをうまく使っている学生は卒業が早い印象があります。

現地のアメリカ人の学生でもこのクレップテストを受けている生徒は少ないですが、皆さんも賢く勉強し、節約できる所はどんどん節約していきましょう。

こちらの記事では実際にどうやってテストを受けるかを紹介していますので、参考までにどうぞ。

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

Twitter で

YouTube始めました!

 

 

ムネ

ネバダ州立大学ラスベガス校卒。現地の会社からE2ビザを取得しラーメン屋店長になるも、2年後にコロナで解雇。ロスに引っ越すもそこで不法滞在となる。日本への一時帰国を経て現在はサンディエゴのレストランで働いています。 Facebookページから最新記事をお知らせ
詳しいプロフィールはこちら

-マメ知識

Copyright© 留学応援団 , 2024 All Rights Reserved.