アメリカでは預金残高が一定の金額以上あれば、留学生でもアパート借りることが出来ます。
1人で住むことも出来ますが、寝室トイレは別(2 Bed 2 Bathroom)、リビングルームだけ共用する形で、ルームシェアをすることも出来ます。
アメリカにいる日本人留学生のほとんどがこのアパートを借りて住んでいます。
なぜ大多数がアパートを選んでいるのか、その理由に迫ります。
もくじ
メリット
自由度
ルームシェアをする場合は、自由度にも制限が掛かりますが、それでも他の住み方に比べてダントツに自由度が高いのがこのアパートの特徴。
あくまでアパートなので、音楽を騒音で流したり、パーティーを開いて騒ぐことは周りの迷惑になるのでやめましょう(もししたい場合は一軒家を借りましょう)。
自由度が高いということは、自分のペースで生活出来るということで、勉強以外でストレスを感じることが少なくなります。
誰かに管理されているわけでもないので、好きな時に好きなものを食べれるし、友達を連れてくることもできます(彼氏・彼女も連れてこれますよ)。
寮やホームステイでは、食べられるものが限られていたり、友達(特に異性)を部屋に呼んでは行けない場合もあるので、アパートは楽です。
寮やホームステイで多いトラブルが人間関係。
“(寮)ルーメイトがうるさい”
“ホストファミリーは私のことを嫌いかもしれない”
などと、一緒に住む人との人間関係で苦労することが多いです。
アパートでは1人で住むことが可能ですし、ルームシェアをしても気の合う友達と出来ることから人間関係でのトラブルは減ります(きちんとルームメイトを選定すればですが)。
現地の生活にも慣れて来て、“私は勉強以外にもアメリカの生活を楽しみたい”という人にはアパートが一番向いています。
家賃と出費(ルームシェアをした場合)
家賃と出費が安く済むというのが留学生の多くがアパートそしてルームシェアを選ぶ一番の理由でしょう。
もちろん住む場所、アパートによって金額は変わって来ますが、アパートに1人暮らしをする場合と比べて、ルームシェアの方が毎月の支払いが半額から2/3くらいに下がります。
こちらの写真は実際に私が3年間住んでいたアパートの毎月の家賃です。
1人で住む場合は$953に対し、2人で住む場合は$1119(1人$560)です。
さらにここから光熱費や、アパートの管理費、インターネットに接続する場合の料金も毎月発生するので、最終的に毎月払う金額はルームシェアの方が半額安くなります。
授業が終わってからも図書館に残り勉強や、食事は友達と外で済ませる大学生にとって、家は寝るだけに帰るという場合も多いと思うので、毎月の支払いが安いことに越したことはありません。
確かにアパートは初期投資(家具を揃えるため)が高くつくことが多いですが、周りの友達からソファなどをもらうことも出来ますし、初期投資は安く済まそうと思えばいくらでも手段はあります。
実際に私も、リビングに置くテーブルを友達にもらったり、留学を終えて日本に帰る先輩からソファをもらったりしていました。
家具は捨てるのも大変なため、卒業し帰国する留学生にとって、誰かにあげるのが一番楽なんですね。
現在ラスベガスに住んでいる私ですが、仕事で家に帰るのは寝るときだけという状態のため、ルームシェアを今でも続けています。
留学費用を出来るだけ安く抑えたい人は、ルームシェアを強くオススメします。
デメリット
アパート生活4年目の私ですが、今度はその中で感じたデメリットを紹介していきます。
家賃と出費(1人暮らしをした場合)
先ほどルームシェアをした場合は家賃や毎月の出費を抑えることが出来ると書きましたが、同じアパートに住んでも、一人暮らしをした場合には出費が高くなります。
先ほどの写真を参考にすると、家賃だけで$953。そこからアパートの管理費、水道光熱費、インターネット接続費も全て含めると、1ヶ月で$1300くらいの出費になります。
大学生は家にいない時間の方が1日の中で多いと思うので、大学生が$1300を寝場所だけに払うのはラスベガスでは高い方です。
私は実際に$600ほど家賃を含めて毎月払っていたのを考えると、1ヶ月で$700、1年で$8,400(約90万円)の差が出てくるので、アパートに1人で住むのは学生の間はあまりオススメしません。
トラブルが多い
1人暮らしやルームシェアに関係なく、アパートで住むとトラブルが多くなってきます。
もちろん住んでいるアパートの治安も関係して来ますが、空き巣に入られた留学生の友達を多く知っています。
また、彼らの共通点は皆アパートの1階に住んでいたことです(窓が割られて侵入されるケースがほとんど)。
留学生は車を持っていないことが多いので、アパートに住む場合も学校から近くを選ぶ学生が多いです。
私の経験上、学校の近くのアパートというのはあまり治安が良くありません(家賃を安く抑えようとする学生が多いから、低所得者が多いからなど理由は様々)。
あまり人種差別をしたくありませんが、アジア人はお金を持っていると思われているため、治安の悪い団地では目をつけられます。
女性2人でルームシェアをする場合には、特に気をつけてください。
値段は少し高いが治安の良いアパートにするか、1階には住まないことをオススメします。
実際に私も学校の目の前のアパートでルームシェアをしていた時に、口論になった住人同士が銃を発砲する瞬間を目撃しました。
あの時はすぐに自分の部屋に逃げましたが、パトカーが7台くらい来て、ラスベガスのニュースにも大きく報じられていました。
またその発泡した弾がアパートの壁を通り越して、口論とは関係のない住人が亡くなったと書かれていました。
私も車を18歳の少年に盗まれました(5日後に警察が犯人を捕まえて車は戻って来ましたが)こともありますし、住むところは出来るだけ治安の良いところを選ぶことをオススメします。
アパートで起きるトラブルは治安に関係することだけではありません。
私が良く経験したトラブルは、
- エアコンが壊れて寝れない(ラスベガスの夏は40度を超える暑さです)
- シャワーから冷たい水しか出ない
- 日本では考えられないレベルの天井からの水漏れ
など、アパートでのトラブルを言い出せばきりがないです。
もちろん家賃の高いアパートに住めば、このようなトラブルは減るかもしれませんが、なかなか留学生には手が届かないかもしれません。
まあこういった場面に出くわした時に、アメリカに住んでいることを感じるのですが。笑
長期間の契約
基本的に1年契約なので、こういった空き巣、事件、トラブルが起きてアパートを変えようと思っても、すぐには引越しが出来ないのがアパートで住むことのネックです。
すぐに引越しすることも可能ですが、契約違反とみなされ30万円の支払いや、残っている期間の半分の家賃を払わなければいけないことがあります。
空き巣に入られた部屋で住み続けるのは嫌ですよね。
空き巣に入られたから引越ししたいとアパートに言っても、追加料金を支払わなければいけない場合がほとんどなので、最初に部屋を選ぶ際には十分気をつけましょう。
これはルームシェアをする時も同じことが言えます。
ルームメイトが嫌だからと言って、引越しすることも出来ませんので、人を選ぶ時にも十分注意しましょう。
ルームメイトがベストフレンドになるケースは多いですが、ベストフレンドが最適なルームメイトになるとは限りません。
まとめ
- 自由度、月々の出費が抑えられることから留学生が一番利用している住み方。
- 安いアパートや治安の悪い団地を選ぶとトラブルに巻き込まれる可能性があるので注意が必要。
- 長期間の契約となるためトラブルが起きてもすぐには引越し出来ない。
是非他の住み方とも比較し、自分にあった住み方を選びましょう。