留学生活において欠かせないのが、“住宅選び”。
1日半分以上の時間を過ごすであろう“住む家”が自分に合っていないと、学業にも響きますし、せっかくの留学生活が台無しになってしまう可能性があります。
海外の大学に進学を決めた場合、高校生までは実家で暮らしている人がほとんどだと思うので、初めての一人暮らしを海外で経験する人も多いのではないでしょうか?
親元から離れて初めての一人暮らし、海外での生活、英語での授業などわからないことだらけで、不安な方も多いかと思います。
私もあなたと同じ様に留学前は不安なことばかりでした。
そこで今回は、そんな不安を少しでも和らげるため、アメリカで住む主なパターン
- 寮
- ホームステイ
- アパート
を全て経験した私がまずオススメするのは、寮での生活です。
4年制大学のキャンパス内には、必ずと言っていいほどあるのが学生寮(逆に短大には寮がない場合がほとんどです)。
さらにキャンパス内にはいくつもの寮があることが多く、入る寮の種類によって学生の学年(1年生から4年生まで)が決められていたり、料金も変わって来たりします。
では早速寮について見ていきましょう
もくじ
メリット
学校(クラス)へのアクセス
寮に住む最大のメリットは何と言っても学校のキャンパス内に住むということでしょう。
キャンパス内に住むことで、車や電車を利用せずにクラスに行けるため、非常に便利です。
アメリカの授業の多くは、出席が成績に大きな影響を及ぼします。
遅刻でもしようものなら大問題。
私が受けていたクラスの一つには、テストの日に遅刻したら教室にも入れさせてくれない先生もいました。
“車が渋滞で遅れた”
なんて言い訳はもちろん通じず、成績に大きく影響します。
私の住んでいる街ラスベガスは車社会ですが、事故や渋滞が多く、自分の思った予定通りに進まないことも多々あるので、時間に余裕を持って行動しないといけません。
私の友達が車で30分ほどの学校から離れた所に住んでいましたが、クラスに遅れない様にするため1時間半前には家を出ていると言っていました(特に朝は渋滞のため)。
車で学校まで行くのはいいものの、いつも停めている駐車場が満車の時もありますし、こちらではバスや電車が遅れることだって多々あります。
その反面キャンパス内に住んでいると、遠くても徒歩15分くらいのクラスがほとんどなので、想定外のことでクラスに遅れることはほぼありません(逆に近いと安心して遅刻をする場合がありますが)。
クラスに遅れないためにも、出来るだけ近くに住めるというのはメリットでしょう。
食事付き
以前の記事“アメリカの大学生が利用する学生食堂はどんな感じ?潜入調査してきました!”でも書きましたが、キャンパス内の寮には必ずと言っていいほど学生食堂が隣接していて、寮の契約時に食事を付けるかどうかを決めます。
美味しい、美味しくないかは別として料理を作らなくて良いというのは、勉強が本業の学生にとって時間の節約になります。
食堂内で食べる必要もなく部屋に持ち帰ることも出来るので、“これから徹夜するぞ!”という学生にはもってこいですね。
友達が出来やすい
私がアメリカに来て一番最初に住んだのが寮でした。
アメリカに来たばかりで友達もいなく、最初はさみしい思いをしましたが、時間が経つにつれ同じ寮に住んでいるアメリカ人の生徒や、他の留学生達と仲良くなっていったのを覚えています。
私が寮に住んでいたのは半年間という短い期間ですが、今でも誕生日には必ずおめでとうの電話がくるブラジル人の友達もいますし、寮で沢山の友達が出来たのは掛け替えのない経験です。
デメリット
プライバシーがない
寮生活では1人部屋を探す方が珍しく、2人部屋や多いところは3人部屋でトイレ共用まであります。
これは実際にUNLVにある寮の部屋の間取り図です。
一番料金の高い部屋は1人部屋ですが、トイレ・シャワーは共用となっています。
これが実際のバスルームの写真ですが、中に入ると相手の部屋側の扉をロックする仕組みになっています。
逆にバスルームから自分の部屋を開けられない様にするため、部屋側からロックする仕組みにもなっています。
またこの寮生活、自分の部屋のルームメイトと気が合えば良いですが(あまり仲良くなった話は聞きません)、生活スタイルが合わない(朝型と夜型や内向的と外向的性格など)とどうしてもストレスになってしまうでしょう。
中には“パーティー寮”と呼ばれている寮(特に1年生しか入れない寮)もあり、自分が部屋で静かにしたくても周りがうるさくて勉強に集中できないケース、周りに流されて勉強がおろそかになっていくケースがあります。
私も日本で語学学校に一緒に通っていた時のベストフレンドと寮で同じ部屋になりましたが、生活スタイルの違いから喧嘩が絶えませんでした(今ではそれも笑い話となって彼とは仲がいいですが)。
“ベストフレンド”と“ルームメイト”というのは別物と考えた方が良いでしょう。
そう言ったことも含め、プライバシーがないというのは寮生活でのデメリットと言えるでしょう。
長期休みの間の移動
寮に住んでいて困るのは、長期休み(夏休みと冬休み)期間は多くの寮が閉まり、荷物を全てまとめて寮から出ないと行けない場合です。
空いている場合の寮もありますが、早いもの勝ちの場合が多く、さらに家賃も1日$40や1月$1000など、料金が上がるケースがほとんどです。
寮にはアメリカ人も多く住んでいるので、寮が閉まっている間は彼らのほとんどが親元に帰ります。
どちらにしろ寮に住むと部屋の移動が多くなるので、あまり荷物を増やせないのが現状です。
まとめ
- クラスにも近く、食事も付いているので学業に集中できる。
- 寮内で友達も出来やすいが、共同部屋が多くストレスになることもある。
- また長期休みの間はほとんどの寮が閉まるので、荷物を移動させなければならない。
これから留学を目指す方は、学業に集中する、そして有意義な留学生活にするためにも“住宅選び”は非常に大事になってくるので、注意してくださいね。