サーカズムという言葉を聞いたことがありますか?
日本語では「皮肉」や「嫌み」と訳されますが、英語では違った意味合いもあるんです。
サーカズムはアメリカ人がよく使うので、私の大好きな海外ドラマ “The Office”の中でも「今のサーカズムだよな?」というセリフをよく耳にします。
今回の記事では、アメリカ人がよく使うサーカズムとは、また実際にどうやって使うのか、使う時の注意点をご紹介します。
もくじ
Sarcasmとは?
Sarcasm(サーカズム)は英語で悪い意味だけとは限らず、あえて事実と真逆なことを言ったり、自分の思っていることと真逆なことを言う意味合いがあります。
日本にはない笑いの文化ですが、アメリカ人は日常会話の中でよくサーカズムを使います。
アメリカでは歳をとっているおじさんが言う傾向にあり、日本のおじさんが親父ギャグを言う感覚に似ていますね。
例えば、あなたの友達がアニメ柄のTシャツを着ていたとしましょう。
それを見かけたあなたは、あえてこう言うわけです。
That’s REALLY cool shirt!
そのTシャツめっちゃかっこいいね!
“Really (本当に)”の部分を強調することで、あえて嘘っぽく言うのがサーカズムを使う時に大切です。
サーカズムが上達してくと、さらに文を付け加えます。
That’s REALLY cool shirt!
そのTシャツめっちゃかっこいいね!Where did you get that? Toysrus?
どこで買ったの?トイザラス?
トイザラス=子供っぽいという印象を与えるので、遠回しにお前のTシャツかっこ悪いよと言っています。
喧嘩を売っているわけでは無く、あくまで親しい関係の中で行われるジョークがサーカズムです。
流石にここまで知らない人に言うと怒られる可能性があるので、あくまで親しい関係の人に使いましょう。
The Officeで学ぶサーカズム
私のお気に入りの海外ドラマ“ザ・オフィス”では、アメリカ人がサーカズムをどのように使うかを観察することが出来ます。
主人公マイケル・スコットとケビン・マローンが使ったサーカズムを紹介します。
マイケル・スコット「I have plenty of female friends.」
俺には女友達が沢山いるんだ。
お母さん、パムのお母さん、おばさん、でもおばさんには最近インスタントメッセージ(テキストのようなもの)でブロックされたけど。
女友達が沢山いると言っておきながら、名前を上げてみると身内ばかりというオチです。
またマイケルはサーカズムではなく、本気でこれを言っているので視聴者は観ていて面白いんですね。
ケビン・マローン「Good. I watched TV for 14 hours.」
ジム:よぉケビン、週末はどうだった?
ケビン:良かったよ、テレビを14時間も観たからね。
それは本当に良い週末なのか?とツッコミたくなるようなセリフがサーカズムになっていますね。
もしあなたが週末ずっと働きっぱなしで、友達に「週末どうだった?」と聞かれたら、早速サーカズムを使ってみましょう。
How was your weekend?
週末どうだった?It was really good, I worked 20 hours!
最高だったよ、20時間も働いたからね!
20時間も働いて最悪だったよ!とネガティブに言うのではなく、あえて皮肉っぽく言うことで、週末仕事しかしなかったことを笑いに出来ます。
その方が相手も笑ってくれますし、そこから話も弾みますよ。
サーカズムを使う時は注意が必要
悪気が無くても自分の言った冗談で相手が傷ついてしまうことがあります。
無神経な人と思われないためにも、初対面であった人のことを笑いにするのは避けましょう。
自分は本当に褒めているつもりでも、ニュアンス次第で相手は馬鹿にされていると思うかもしれませんので注意してください。
ですが自虐ギャグは仲を深めるきっかけになりますので、サーカズムは使い分けが重要です。
まとめ
- サーカズムとは、あえて自分の思っていることと真逆なことを言ってジョークにすること。
- アメリカでは日常会話でよくサーカズムがジョークとして使われる。
- 相手を傷つけることもあるので、使う相手には注意が必要。
サーカズムが使えるようになると、あなたは立派な英語の達人です。
↑これはサーカズムでは無く、本当にそう思っています。笑
ザ・オフィスはサーカズムの他に、いたずらや言葉遊びもよく出てくるので、アメリカ人の笑いのツボを知るにはもってこいのドラマでしょう。
私の大好きなドラマなので、ぜひ一度観てみてくださいね。