アメリカに住んでいると、日本へ送金することがたまにあるんですよね。
そんな時に悩むのが、「結局どのサービスを使えば一番良いの?」
そんな悩みを解消しようと、銀行を除いた以下4つの大手海外送金サービスを徹底比較しました。
- Money Gram
- XE
- Xoom
- Transferwise
これらのサービスを4つの項目に分け、5段階で評価します。
ポイント
レート&手数料:どれだけ高くドルと円が取引されるか、手数料の安さ
スピード:どのくらい早く送金してから相手に届くか
安全性:セキュリティシステム、防犯、どこまで早く、丁寧にトラブル対応してくれるか
顧客満足度:大手口コミサイトTrustpilotの評価を参考
また評価するにあたり自分の経験段に加え、以下の海外まとめサイトの情報を参考にしています。
Finder: 海外送金検索&口コミサイト
Trustpilot: 世界中のウェブページを評価する口コミサイト
Monito: 海外送金350社比較サイト
これら3つは世界中の人が利用する、海外送金口コミ&比較サイトです。
さあアメリカから日本への送金は、どのサービスを使うのが一番お得なのでしょうか?
もくじ
Money Gram
総合評価: 2.1
手数料&レート: 3.0/ 5.0
スピード: 2.0/ 5.0
安全性: 2.0/ 5.0
顧客満足度: 1.2/ 5.0
最低送金額 | $1 |
最高送金額 | $10,000 ※100万円または1万ドル相当額のいずれか少ない金額 |
送金日数 | 1~4日以内 |
長所
- Cash Pickupに対応(受取相手が銀行口座を持っていなくても送金可能)
短所
- 送金日数 - 銀行口座からの支払いでは3~4日かかる
- 1度に送金できる上限が$10,000まで
- 手数料が高い(銀行口座からは$4.99, Debit/Credit Cardからは$4.99~$94.99)
- 大手口コミサイトTrustpilotで92%が最低評価(1つ星)
最初に紹介するのはアメリカに本社を置き、200以上の国と地域に送金可能なMoney Gramです。
デビット・クレジットカードで支払いすると数分で送金されたり、相手が銀行口座を持っていなくても受取が可能という長所がある一方、Money Gramは短所が目立ちます。
Debit/Credit Cardでの支払いなら数分で送金されることもあるようですが、銀行口座からだと3~4日送金されるまでに掛かってしまいます。
1度に送れる金額も他社と比べれると低いですし、為替レードがそこまで良くない上に手数料も取られてしまうので、受取金額は他社より低くなる場合がほとんどです。
また海外送金の際に一番心配なのが、本当にお金が相手に届くのか。
危険な「MoneyGram」送金しても、お金受取れず困惑する旅行者!ではMoney Gramを利用したが送金されておらず、お金がただ消えてしまった人を紹介しています。
大手口コミサイトTrustpilotでは571レビュー中525レビュー(92%)が1つ星をつけ、その大多数がカスタマーサービスに問題があると指摘しています。
どうやら先ほどの記事に書いてあるように、お金が送られなかった場合でも返金保障はないようなのでMoney Gramを使う時は注意が必要です。
海外送金の際にMoney Gramは正直オススメできません。
XE
総合評価: 3.6
手数料&レート: 3.0/ 5.0
スピード: 2.0/ 5.0
安全性: 5.0/ 5.0
顧客満足度: 4.5/ 5.0
最低送金額 | $1 |
最高送金額 | $500,000 |
送金日数 | 1~2日以内 |
長所
- 手数料無料(少額送金に有利)
- $1から送金可能
- Trustpilotで94%が5つ星をつける圧倒的な顧客満足度
短所
- 登録するのにSSNが必要
- Credit Cardからの送金不可
- 為替レートがXoomの次に低い
XEはイギリス生まれの20年の歴史を誇る会社で、日本とアメリカだけでなく120カ国、130の通貨に対応しています。
IDを証明する必要はないので、オンライン上で登録から送金までが全て終わる便利さが特徴です。
手数料無料が魅力ですが他3社と比べ、XEのレートはミッドマーケットレートとの差が大きく、高額を送金するのには適していません。
ポイント
ミッドマーケットレートとは?
両替の際適用される為替レート。
為替市場は常に変動しています。為替には”売り”の価格と”買い”の価格が存在しますが、そのちょうど中間のレートをミッドマーケットレートと呼びます。ミッドマーケットレートは、その瞬間の為替市場を最も的確に反映したレートです。
参照: Transferwise
XEは本来の為替レートではなく、”隠れ手数料”を引いた数字をXEのレートとして表示しています。
なので手数料を無料にしても利益が残る仕組みになっているんですね。
こちらは2020/4/26 12:37PM UTC 時点でのミッドマーケットレートとXEのレートです。
比べると2つの間に2.4868円(107.28円-104.7932円)の差が出ているのがお分かりでしょうか?
この$1につき2.4868円こそがXEの隠れ手数料なのです。
なので金額が高くなればなるほど、相対的に手数料は上がるようになっています(私たちには分からないように)。
隠れ手数料が高くても、少額($500くらいまで)を送金するのであれば、結果として受取額が他社よりも高くなりますのでXEを利用するのはオススメです。
試しに$500を日本へ送金すると仮定し、XEとTransferwiseを比べてみましょう。
5/3日午後7時の段階で、Transferwiseの為替レートは106.700円、それに比べてXEは104.5552円と2円以上下回っています。
ただしTransferwiseは12.37 ドルが手数料として取られるため、受取額はXEの方が247円上回る結果となりました。
$500より送る金額が少なるほど、手数料の掛からないXEでの送金がお得になります。
少額を送るのであれば、XEを利用しましょう。
Xoom
総合評価: 4.0
手数料&レート: 1.5/ 5.0
スピード: 5.0/ 5.0
安全性: 5.0/ 5.0
顧客満足度: 4.6/ 5.0
最低送金額 | $10 |
最高送金額 | $10,000 |
送金日数 | 1時間以内 |
長所
- 早ければ数分、遅くても24時間以内に送金される
- Paypalアカウントとリンクできる
- 登録時にIDの提示が不要
短所
- 為替レートが一番低い
XoomはPayPalが運営する海外送金サービスです。
親元のPayPalはオンライン決済の実績が15年以上あり、セキリュティ対策では業界最高水準のシステムを導入しているので安心できます。
対応30カ国と他社と比べると少ないですが、Xoomは使いやすさに定評があります。
Paypalアカウントとリンクできるので、銀行情報などを登録する手間が省け、以前に送った相手であれば携帯のアプリから2クリックで送金が可能です。
唯一の欠点は為替レートが3社中一番低い所。
これを見ていただくと、4月26日時点でXoomのレートが先ほどのミッドレンジレート$1=107.28円から3.043円低いことがわかります。
もし2020年5月3日午後7時に$1000をTransferwiseとXoomで送るとしたら、Transferwiseの受取額は105,364円、Xoomは103,822円とTransferwiseを利用する方が1,542円お得です。
$500以下は手数料無料のXEの方がお得ですし、それ以上はレートが高いTransferwiseに軍配が上がります。
そんな中、Xoomが他社より勝るのは送金されるまでのスピード。
場所によって数日かかる場合もあるようですが、2年以上利用している私の経験上、アメリカから日本への送金の9割は数分で届きます。
スピード、使いやすさで選ぶならXoomが一番おすすめです。
Xoomは広告塔にウサイン・ボルトを使うほど、スピードには自信があるみたいですね。
TransferWise
総合評価: 4.5
手数料&レート: 4.5/ 5.0
スピード: 4.0/ 5.0
安全性: 5.0/ 5.0
顧客満足度: 4.6/ 5.0
最低送金額 | $3~4 (手数料以上の金額) |
最高送金額 | $1,000,000 |
送金日数 | 1~2日以内 |
長所
- 使いやすさ(携帯アプリでも使用可能)
- 隠れ手数料がなく、ミッドレンジレートを使用(4社の中でレートが一番高い)
短所
- 銀行間での取引のみ可能
- IDチェック
アメリカから日本への送金で、堂々の総合評価一位に輝いたのがTransferwiseです。
Transferwiseは70カ国以上30通貨に対応し、スピード、安全性、顧客満足度ともに高い評価を得ています。
このサービスの特徴は、なんといっても手数料の安さ。
ポイント (固定手数料+送金額の0.64%)=Transferwiseの手数料
Transferwiseはミッドレンジレートをそのまま採用しているので、隠れ手数料がありません。
実際に$1004.99 (Money Gramは$4.99の手数料を送金額と別で取られるため)をアメリカから送ると仮定し、日本円でいくらになるか他社と比べてみましょう。
2020/4/28 4:10 AM UTC
為替レート $1 = ¥107.28
為替レート | 手数料 | 受取額 | |
Transferwise | 107.285 | $12.94 | 106,432円 |
Money Gram | 105.6806 | $4.99 | 105,681円 |
XE | 105.1138 | $0 | 105,638円 |
Xoom | 104.2370 | $0 | 104,757円 |
Transferwiseは手数料だけを見ると他社より高いですが、レートが他社より高いので受取額はXoomより1,675円高くなる結果になりました。
ということで$500以上の送金で、レート重視であればTransferwiseがおすすめです。
(↓こちらのリンクから送金すると、$600まで手数料がタダになりますよ↓)
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まとめ
- Money Gram: レートは高めだが顧客からの評判が悪い。出来れば使用するのを避けたい。
- EX: $500以下の少額であれば、受取額が4社中一番高い。
- Xoom: 送金されるまでのスピード重視なら4社中一番オススメ。
- Transferwise: 手数料の安さ、便利さ、安全性から、Transferwiseは一番お得な送金サービス。
ということでアメリカから日本への送金は、Transferwiseを使うのが一番お得と判明しました。
塵も積もれば山となると言いますし、Transferwiseを使い賢く海外送金したいですね。