ラスベガスにあるシルクドソレイユは全部で8種類。
その中でも絶大な人気を誇るのが”Michael Jackson : ONE”です。
好きすぎてこのショーを5回以上観た筆者が、これから観る人にもっとショーを楽しんでもらいたいという願いを込めて今回の記事を書きました。
この記事の見どころを知ってからONEを観ることで、ショーが10倍楽しめるのは間違いありません。
もくじ
ONEの意味
ショーのタイトルは”Michael Jackson : ONE”。
"One"という単語はいろんな使い方が出来るってご存知でしたか?
- 数字の1という意味
- No.1と使えば「みんなよりも優れている」
- でも”Only one” と言えば「みんな違っていい」
- “The one”だったら「特別な存在」
- “We are the one”というと「私たちは一つ」
”One”という単語にはみなさんが気づかないような意味があるんです。
ではこのショーのタイトルONEはどの意味で使われているのでしょうか?
タイトルの意味は明らかになっていませんが、私の経験からすると、どの意味合いもショーの中には含まれていて、それを1時間半のパフォーマンスの中で感じることができます。
この記事を最後まで読んでいただくと、私がなぜそう感じたのか共感していただけると思います。
ショーの脚本・演出監督はジェイミー・キング(Jamie King)
ONEの脚本・演出を担当したジェイミー・キングは、数々の有名歌手の振り付け・演出を手がけたディレクターです。
彼はマイケルジャクソンONEの他にも、マドンナやブリトニー・スピアーズのワールドツアー、2014年にはブルーノ・マーズのスーパーボウルのハーフタイムショーの演出を担当しました。
1992年に行われた”Dangerous World Tour”では、4人のうち1人のバックダンサーとして2年間のツアーにも参加し、いかにマイケルが完璧主義であり世界一のアーティストかを肌で感じたといいます。
同じステージで踊り、マイケルを心から尊敬する彼が作りだすショーからは、マイケルへの愛さえ感じることができるでしょう。
「マイケルが生きていたらこんなショーをやりたいだろう」と考え脚本を書いた彼の思いが、このインタビューから伝わります。
早めの会場入り
ショーが始まる30分前から会場入りすることができるので、可能であればショーが始まる直前ではなく、15分前には会場入りすることをおススメします。
その理由がこちら
パパラッチが客席に来て突然写真撮影をするサプライズが見れるのです。
またステージ横のスクリーンには写真を取られた人が雑誌の表紙になっていて、これも面白い。
そう、ショーが始まる前からショーは始まっているのです。
パパラッチが悪役
このショーの物語は、マイケルに憧れる4人の少年少女が夢の中でマイケルの愛用していた“手袋”や“帽子”、“サングラス”、“靴”を身につけ、隠れた才能が開花するところから始まります。
憧れの存在であるマイケルの靴を履いた少年はダンスが上手くなったり、サングラスをつけた少女は棒で敵を倒していきます。
ストーリーの中で悪役となるのが黒いマントの集団。
よーくみると、頭の上にカメラのようなものをつけているのが分かります。
マイケルがパパラッチを嫌ったように、このショーでもパパラッチが悪役として各シーンで登場します。
Smooth Criminalのダンサーは日本人
実はこのショーには日本人ダンサーも出ているんです。
“Smooth Criminal”という曲のシーンで出てくるダンサーは、なんと全員日本人。
こちらの記事ではそのパフォーマーの1人田原さんがインタビューにこたえています。
スリラーはジェイミーが1番力を入れたシーン
数あるシーン、全32曲の中でジェイミーが一番力を入れた演出がスリラーだと先ほどのインタビューで話しています。
「1982年に作られたスリラーを現代に蘇らせたらどうなるか?」と考え、このシーンではダンス、サーカスパフォーマンス、音楽が一度に楽しめる仕掛けになっています。
当時のスリラーのPVは踊りだけですが、このシーンではテクノロジーを作って壁をムーンウォークしたりと、常に人と違ったことを追い求めていたマイケルが生きていたら喜ぶような演出が出来たとジェイミーは言います。
どんな演出をするのか、ぜひスリラーに注目していてください。
マイケルの人生がステージで再現
マイケルの人生は華やかなことだけではありませんでした。
パパラッチに追われ、マスコミには不本意の情報を流される。
例えばショー前半で流れる”Stranger in Moscow”という歌は、1993年にマイケルへの幼児虐待報道がピークの時に書かれました。
その歌詞から当時のマイケルの苦悩が読み取れるわけですが、ショーでも当時のマイケルが置かれた心境を再現しています。
そしてマイケルといえば、戦争や飢餓、人種差別、環境問題に取り組んだことでも有名です。
“Earth Song”、”Man in the Mirror” 、”Black or White”など「僕たちは同じ地球で暮らす仲間なんだ」と訴えるような歌がパフォーマーによって再現されています。
ラスベガスで一番おススメのシルク
私はシルクドソレイユのショーは全て観ましたが、その中でONEは一番オススメと言っても過言ではありません。
マイケルの歌に合わせショーの強弱がはっきりしているので飽きることがなく、1時間半があっという間に終わるでしょう。
ONEを観るといかにマイケルがスター(特別な存在)であるか分かりますが、このショーを彩るスターはやはり65名のパフォーマーです。
パフォーマー1人1人個性がありながら、“We are the one (私たちはチームだ)”というメッセージを終盤になるにつれて感じることができると思います。
ショーの最後はスタンディングオベーションになること間違いありません。
おわりに
終わりと同時にまた観たくなるようなショー、それがマイケルジャクソンONEです。
今までに5回は観てきましたが、何度見ても飽きません。
ショーを観終わった後は必ずと言っていいほどマイケルの歌が聴きたくなるので、こちらの記事ではONEで流れた全32曲を紹介しています。