2020年9月3日現在、アメリカのコロナ感染者は約600万人、そのうち州で一番多い約7万5千人の感染者を出しているのがカリフォルニア州です。
カリフォルニア州最大の都市ロサンゼルスでは感染を食い止めるため、市が屋外でのマスク着用を義務付けたりと様々な対策がとられています。
レストランも例外ではなく、営業するために様々な規制を強いられています。
今回の記事ではロサンゼルスのレストランで店長だった私が、お店でどんなコロナ対策をしていたのか紹介します。
もくじ
営業形態の変更
コロナの影響を受け、ロサンゼルスのレストランでは営業形態にも規制が掛かりました。
コロナ感染が最初に広がった3月からはお持ち帰り販売のみ、感染カーブが緩やかになった6月は店内飲食が可能になったと思えば、感染者は増え続け7月から現在に至るまで、お持ち帰りと野外席のみの営業に制限されました。
レストランへの入店時には検温があり、マスクを着用していなければレストランに入ることすらできません。
野外席は約2m (6フィート)間隔に離れていなければならず、離れていない場合はアクリル板でテーブルを区切るなどの対策が行われています。
私が働いた街、ビバリーヒルズのレストランが実際にどのように野外席を設けているか営業しているか、動画で見てみましょう。
従業員への指示
レストランで働く従業員にも行政から様々な指示が出されています。
まず各スタッフは出勤時に検温が行われ、もし体温が高い場合は働かせることができません。
またマスク、使い捨てグローブはレストランで働く全ての人に着用義務があります。
お客様と接する機会があるフロアスタッフは、その他ににフェイスシールドを着用しなければいけません。
サービスの違い
コロナがアメリカで拡大してから、メニューは全て使い捨て、もしくはQRコードで読み取るようなデジタルメニューに変わりました。
QRコードで読み取ったメニューは文字が小さいため見にくい時もありますが、お客様からの苦情はまだありません。
箸、スプーン、フォークなどのシルバーウェアも行政からの指示で、基本的には使い捨てのものを提供しています。
他のお客様への感染を避けるため調味料やお水のピッチャーをテーブルに置いておくことは禁止されており、飲み口が触れてしまう恐れがあるためピッチャーでお水を注ぎ足すことも出来ません。
なのでお水のお代わりを頼まれたら、新しいグラスに水入れて持っていかなければならないのです。
またいろんな人が触れるので現金での支払いは私が働くレストランでは受け付けておらず、カードでの支払いのみを受け付けています。
どのように行政は管理しているのか?
レストランに行政がコロナ対策が守られているか確認しに来るのは日本では珍しい事でしょう。
私が働いている地区ではヘルスデパートメント(保健所)が抜き打ちでコロナ対策が守られているか確認しにきます。
もし守られていない場合は注意または罰金、最悪の場合は強制閉店を余儀なくされます。
またお客様の中にはコロナ対策がされているか敏感な方もいて、彼らが保健所に問題点を電話する事だったあるので、レストラン側は細心の注意を払っています。
まとめ
- コロナ感染者数によってレストランの営業形態(お持ち帰りのみ、野外席のみなど)が変わっている。
- レストランで働く従業員全員にマスク、使い捨てグローブの着用、フロアスタッフはさらにフェイスシールドの着用が義務付けられている。
- コロナ対策が守られているか、抜き打ちで保健所が確認しにくる。守られていない場合は注意または罰金、最悪の場合は閉店しなければならない。
さすがコロナ感染者数が世界一の国アメリカだけあって、レストランは営業するために様々な規制が掛けられています。
1日も早くお客様が安心してレストランで食事できますように。