海外に行くとこんなことを思う方も多いのではないでしょうか?
確かにネイティブが話す英語はスピードが早いですが、それ以上にネイティブの話している英語は"リンキング"しているため理解するのが難しいのです。
今回の記事ではリンキングとは何なのか、実際の例文、そしてその勉強法を紹介します。
もくじ
リンキングとは?
リンキング(Linking)は日本語で「連結する、繋げる」という意味です。
例えば”Get Out(出て行け)”というフレーズはどのようにネイティブは発音するのでしょうか?
❌
Get out
ゲット アウト⭕️
Get out
ゲットラアウト
Getの最後の言葉とOutの最初の言葉が繋がることで、“ト”と“ア”が“ラ”という発音に変わるんですね。
英語のようなリンキングとまではいきませんが、日本語にもそれに近いものは存在します。
海外の人からすると「いらっしゃいませー」を日本人が言うと「いらしゃせー」と聞こえたり、「ありがとうございました!」という言葉も「あり¥○&?#$!したー!」というように聞こえます。
私たちが出来るだけ早く、楽をして日本語を話すように、ネイティブのように英語を話すには、リンキングをマスターしなければいけません。
リンキングの3パターン
リンキングは大きく分けて3パターンあると言われています。
- 子音から母音 例:pick up→ピッカップ
- 子音から子音 例:get going→ゲッゴーイン
- 母音から母音 例:don’t know about→ドンノーアボォウト
母音は日本語でいう「あいうえお」の5種類ですが、英語には母音が15種類も存在します。
子音はそれ以外の音を指します。
パターン1:子音から母音
リンキングが一番多く起こるのが、この子音から母音のパターンです。
この順番ならほぼ100%の確率でリンキングが起こります。
例)wake up
❌ウェイク アップ
⭕️ウェイクカップ(発音がway cupになるイメージ)
例)stop eating
❌ストップ イーティング
⭕️ストップピーティング(発音がsto peatingになるイメージ)
例)that’s it
❌ザッツ イット
⭕️ザッツズィット(発音がthat sitになるイメージ)
一番最後の子音と次に来る母音を繋げるようなイメージで発音します。
パターン2:子音から子音
子音から別の子音を発音する時に起こるのが二つ目のパターンです。
「Nice to meet you」
❌ナイス トゥ ミート ユー
⭕️ナイス トゥ ミートチュユー
このようにyouが文中に来ると良く起こりますが、それ以外にも様々なパターンがあります。
例)stop playing
❌ストップ プレイング
⭕️ストッッププレイング(同じアルファベットが続くときは息を少し止めるイメージ)
例)get going
❌ゲット ゴーイング
⭕️ゲットゴーイング(リダクションと呼ばれ、tは発音しない)
例)hate him
❌ヘイト ヒム
⭕️ヘイトディム(tがdの音に変わり、himのhの音が前の単語にくっつく)
パターン3:母音から母音
母音から母音の単語が繋がる時は、単語の間に”y”や”w”の音が入ります。
2つの音が繋がるイメージよりは、”y”や”w”の音が入ることによって新しい音が生まれるイメージです。
例)do it
❌ドゥ イット
⭕️ドゥウィイット(発音がdo witになるイメージ)
例)boy and girls
❌ボーイ アンド ガールズ
⭕️ボーイェアンドガールズ(発音がbo yan girlsになるイメージ)
どうやってリンキングを勉強するのか?
リンキングをマスターするには、ネイティブが話す英語を聞いて勉強するのが一番効果的です。
聞き取れない英語は話すことも出来ないと言われるように、まずはリスニングでリンキングを聞き取る勉強をしましょう。
ドラマで学ぶ
まずお勧めするのはNetflixやHuluなどで海外ドラマを観て勉強する方法です。
これならネイティブが話す英語を聞けますし、字幕や音声スピードまで調節できるので、自分にあったレベルで練習する事ができます。
個人的に一番勉強になったドラマは”The Office”です。
同じドラマを20回以上繰り返し流し、リスニング力を鍛えました。
シャドーイングで学ぶ
同じ文章を集中的に練習したいなら、シャドーイングがお勧めです。
シャドーイングの良いところは自分のレベルに合わせて語彙のレベルやスピードを調整出来るほか、同じ会話を繰り返し再生出来ることにあります。
英語初心者にお勧めするのは究極の英語リスニング Vol.1 1000語レベルで1万語[最初の1000語] 究極の英語リスニングシリーズ。
この本の特徴は基礎単語と呼ばれる1000語のみを使って文章を組立てている点。
(↓こちらは実際に本で出てくる文章です↓)
会話の速度もゆっくりですし、基礎の1000語さえ覚えてしまえば「この単語どんな意味だっけ?」と気を取られる心配がなく、シャドーイングに集中できるのがこの本の特徴です。
このシリーズはレベル4まであるので、会話が理解できたらどんどんレベルを上げていきましょう。
まとめ
- リンキングは二つ音が繋がって別の音になる音声変化
- リンキングは大きく分けて3パターン:
子音から母音 例:pick up→ピッカップ
子音から子音 例:get going→ゲッゴーイン
母音から母音 例:don’t know about→ドンノーアボォウト - 海外ドラマを観たりやシャドーイングからリンキングを学ぶのがお勧め
リンキングと同じくらいスピーキングにおいて大切なのが、言葉にストレスをつけることです。
リンキングとストレスを意識するだけで、驚くほどネイティブに近い発音が出来るようになります。