ずっと英語を勉強してるんだけど、なかなか英語が話せるようにならない・・・
そんな悩みを持つあなたへ、今回は「海外ドラマを観ると自然と話せるようになりますよ」という話をしたいと思います。
まずあなたに知っておいて欲しいのは、スピーキング力(話す能力)は大きく3つのレベルに分けることができます。
初級:相手の言っていることが何となく分かり、単語を並べて自分の意見を言える。
中級:日常会話に困らず、正しい文法で会話が出来る。
上級:正しい発音で英語が喋れ、日本語のアクセントもないので英語が母国語だと思われるようになる。
私も海外ドラマで英語を勉強した経験者から言わせて頂くと、海外ドラマで英語を勉強するのは、まず初級・中級レベルのスピーキング力を目指す人に一番効果があります。
また色んなドラマを観て英語を勉強するのもいいと思いますが、一つ自分の気に入ったドラマがあったら繰り返し観ることをオススメしています。
その理由はドラマのシーンとセリフをセットで脳にインプットすることで、同じような場面にでくわした時に反射的にそのセリフが英語で出てくるようになるからです。
これは条件反射と呼ばれ、初心者が英語を話せるようになるのに効果的な方法とされています。
条件反射についてはこちらの記事で詳しく説明しています。
今回の記事では、どうすれば海外ドラマで効果的な英語勉強ができるのか、どうやって英語が話せるようになるのかを説明していきます。
もくじ
ステップ1:海外ドラマ選び
海外のドラマであれば、どれでも良いというわけではありません。
あなたが英語を話す目的に合ったドラマを選ぶことが大切です。
日本語にも関西弁や秋田弁などなまりがあるように、英語もアメリカ英語、イギリス英語、オーストラリア英語など国によってアクセントがあります。
私の友達が“フレンズ”で英語を勉強したは良いものの、イギリスに留学して相手が何を言っているのか分からないと言っていました。
イギリスに留学したいと思っているなら、アメリカ英語の“フレンズ”よりも、“シャーロック”のようなイギリス英語のドラマを選びましょう。
またドラマの設定、時代背景も非常に大事です。
時代劇で日本語を勉強した私の友達は、「せっしゃは」や「〜でござる」のような、現代人が使わないような言葉で話します。
それはそれで友達として面白いのですが、実用性のある英語を学びたいと思うのであれば、“ザ・オフィス”のような日常会話で使われる英語が多く出てくるドラマを選んだ方が良いのではないでしょうか。
最後にドラマが製作された時期にも注意をしましょう。
それほど大胆に変わることはありませんが、日常会話で使われる英語は時代と共に変化します。
人々が使う言葉は変化していくため、どんなに面白いドラマでも出来るだけ最近のドラマを選びましょう。
“フレンズ”は海外ドラマでは定番ですが、最初に放送されてから20年以上経っているので、今では使わないようなフレーズがドラマの中で出てきます。
できれば、“グリー”のような最初に放送されてからまだ10年くらいのドラマで勉強するのがオススメです。
ステップ2:(英語)字幕あり
英語を勉強し始めたばかりの人、ドラマの会話が全く理解できない人は、まずは字幕を付けてスタートしましょう。
ここで注意して欲しいのはあくまで英語字幕を入れるのであって、日本語字幕を入れてはいけないということです。
あくまで反射的に英語が自分の口から出てくるように訓練するため、“日本語で理解する→英語に訳す”というプロセスは邪魔になってしまいます。
言葉の意味を理解するよりも、まずは英語の音を身体に慣れさせることが重要です。
英語の先生が「日本語で考えるな!英語で考えろ!」と口を酸っぱくして言うように、意識をしなくとも英語で考えれるのが理想です。
ドラマを楽しむのが目的であれば、日本語字幕で構いませんが、スピーキング力の向上を目的にしているのであれば英語字幕にしましょう。
ドラマは言葉を全て理解しなくても、絵だけを見ていればある程度理解できます。
英単語を全く知らない超初心者には難しいですが、ある程度単語を知っている人であれば、字幕付きで同じドラマを何度も見ているとすぐに話の内容を理解できるようになります。
英語が雑音でしかなかったのが、字幕を目で追うことによって、言葉として理解できるようになるでしょう。
ステップ3:慣れてきたら字幕なし
同じドラマを繰り返し観ることによって、字幕なしでも話の内容、セリフを理解できるようになります。
そうなったら今度は字幕をなしにしましょう。
最初は目で言葉を追えなくて戸惑うかもしれませんが、既に話の内容を理解しているので、目で単語を追わなくても耳だけで言葉を理解できるようになります。
字幕なしでドラマを理解できるようになるのが、最初の目標です。
なぜならスピーキング力とリスニング力(聞く能力)は繋がっているので、聞いて理解できない単語は、喋ることが出来ないようになっています。
まだ会話で使えなくとも、聞いたら理解できる単語を意識して増やしましょう。
そして分からない単語があったら、そのシーンを繰り返し聞いてみる。
それでも分からなかったら、字幕を付けて分からない単語を辞書で調べるのはアリですが、文中から単語を推測するクセをつけるのをオススメします。
さもないと、分からない単語があると一回一回辞書を引かなければいけないので。
ステップ4:繰り返し、繰り返し、繰り返し観る
ドラマを繰り返して観るのが、条件反射を活用し英語を話せるようになるまでの最後のステップです。
そしてこのステップが一番つまらなくて、終わりが見えません。
話の内容を全て理解しているドラマを身体の隅まで吸収し、言葉が自然と出てくるようになるのには、時間が掛かります。
こちらの記事でも紹介していますが、英語学習(特にスピーキング力)は努力と結果が比例しないため、結果が出るまで辛抱が必要です。
結果がすぐに現れないため、多くの人がスピーキング力の向上を諦めてしまいます。
ドラマを繰り返し観ることで、そのシーンとセリフがセットで頭の中に入ってきます。
日常生活の中でたまたまドラマのようなシーンにでくわした時、身体にドラマのセリフが染みついているので反射的に言葉が出てくるようになるでしょう。
それは結果としてあなたの実用的な英語力となります。
どんなに単語を一つずつ勉強しても会話で使えないのは、その単語を使うシーンを身体が覚えていないからです。
ドラマで単語を覚えるのは難しいと思われがちですが、ドラマを繰り返し観るのが反射的に言葉を覚え、実用的な語彙力を増やし、スピーキング力を上げる一番効果的な方法です。
まとめ
- 字幕付きでみることで英語が雑音でしかなかったのが、字幕を目で追うことによって、言葉として理解できるようになる。
- 字幕なしでドラマを理解できるようになることで、聞いて理解できる単語が喋れるようになっていく。
- 繰り返し同じドラマを観ることで、そのシーンとセリフをセットでイメージできるようになる。
- 反射的に言葉を覚える事が実用的な語彙力を増やし、スピーキング力を上げる一番効果的な方法。
私は“ザ・オフィス”というコメディードラマを20回以上繰り返して(現在も)観ていますが、何度見ても飽きないようなドラマを選ぶことが重要です。
やはり自分の好きなコメディーは何度観ても面白いですし、そこでのセリフは日常生活でも使えて周りを笑わせることもできます。
そして私が同じドラマを繰り返し観るのにはもう一つ理由があるのです。