英語がなかなか話せるようにならない・・・
そんな悩みを抱えているあなたへ朗報です。
実は英語を話せるようになるのは、車の運転が出来るようになるのと同じくらいシンプルです。
英単語をいくら勉強しても、英語で会話ができるようにはなるのは時間がかかるでしょう。
特に会話となると瞬発力が求められるため、単語帳で勉強した知識はとっさに出てきません。
そこで今回紹介するのが、条件反射を活用した英語学習法です。
もくじ
条件反射とは?
一定の訓練や経験によって後天的につくられた反射をいい、先天的な反射(無条件反射)に対する語。反射を誘発する刺激(無条件刺激)と同時に、それとは無関係な別の刺激(条件刺激)を繰り返し与えると、その無関係な刺激だけでも反射が誘発されるようになる現象。
引用:weblio辞書
ロシアの生理学者パブロフが発見した「パブロフの犬」という実験をご存知ですか?
- 犬にエサを与える前に、ベルを鳴らしてからエサを与える
- これを何度も繰り返す
- すると犬はベルを鳴らすだけで、エサを与えていないのによだれを垂らすようになる
- これは犬の中で「ベル=エサ」という条件が出来上がっているため、ベルの音を聞くだけで体が反応してしまう
これは条件反射と聞くと、パブロフの犬を連想させるほど有名な実験です。
私のお気に入りの海外ドラマ“The Office”でもパブロフの犬の実験が再現されています。
梅干しを食べてすっぱいと唾液が通常よりも多く出るとします。
すると今度から梅干しを見るだけで唾液が出るようになるのも条件反射の一つです。
私は小学校の時柔道部に入っていましたが、大の柔道嫌いでした。
練習が始まる前になると、必ずといっていいほどお腹が痛くなるのです。
トイレに行っても便が出るわけではありませんし、親と一緒に病院で診てもらったこともありますが、精神的なものではないかと診断されました。
今考えると実はこれも、柔道=お腹が痛くなるという条件反射だったのです。
なぜ言語取得において条件反射が不可欠なのか
子どもが言語を習得するのも、この「条件反射」と同じ理論だと言われています。
赤ちゃんが最初に「パパ」「ママ」と言葉を発するのは、親が「パパ」「ママ」という単語のシャワーを子どもに浴びせているので、次第にパパを見ると「パパ」、ママを見ると「ママ」という条件反射が起きるからです。
彼らは生活していく内に無意識に言葉のシャワーを浴び続け、条件反射の数に比例し言葉を学んでいきます。
アメリカで1957年に生まれたジーニーという女の子をご存知でしょうか?
親から虐待を受け、13歳まで部屋に監禁されて育った少女です。
彼女は言葉のない環境で育ってきたので、救出された時には言葉を発することが出来ず、わずかな単語や命令文しか理解することが出来ませんでした。
いくら言語取得に長けているこどもの脳を持ってしても、言葉を触れる環境がないと言葉を話せずに育ってしまうことがお分かり頂けたでしょうか。
車の運転を学ぶようにスピーキング力は伸びていく
車の運転を条件反射の例にして説明します。
車の免許を持っている人は、自分がどうやって免許を取り、今にいたるまでを想像してみてください。
最初は自動車教習所や学校に行って、ハンドルの握り方、アクセルの踏み方、右回り左回り、駐車の仕方など一つ一つ時間を掛けて練習しましたよね。
また教科書でサインの種類や、交通ルールなども学んだのではないでしょうか。
教官に怒られたり、試験に落ちたり、また事故を起こした失敗から学び、運転技術は自然と上達していきます。
最初は全ての操作がぎこちなかったのが、今ではハンドルの握り方、アクセル・ブレーキの位置、車間距離を意識をしなくとも身体が覚えています。
毎日通っている職場までの道だったら、「運転して気づいたら到着していた」なんてことも経験あるのではないでしょうか。
これらは全て同じ行動を繰り返し行うことによって、意識しなくても出来るようになる条件反射の一つなのです。
英語を話せるようになる過程も車の運転と似ていて、ただ身体に組み込まなければいけない条件反射の数が車の運転より多くて、複雑なだけです。
私が加入している英語オンラインサロンRachel’s English Academyのレイチェル先生も、英語を話せるようになるには正しい発音で繰り返し、繰り返し言って、その言葉が意識しなくても言えるようになるまで身体に擦り込ませるしかないと言っています。
私たちは日本語を先に覚えてしまったので、どうしても英語を学ぶときに日本語のフィルターが邪魔をしてしまいます。
同じ車の運転でも、乗用車の運転とF1レーサーの運転が大きく違うように、英語を学ぶときは日本語で考えない方が上達は早いのです。
乗用車の運転をしたことがない人の方が、F1レーサーになりやすいのと同じ原理ですね。
まとめ
- 条件反射とは一定の訓練や経験によって後天的につくられた反射。例)梅干しを食べてすっぱいと唾液が出るように、梅干しを見るだけでも唾液が出るようになる。
- 赤ちゃんが喋れるようになるのは、生活していく内に無意識に言葉のシャワーを浴び続け、条件反射の数に比例し言葉を学ぶから。逆に言葉を聞かない環境で育つと、言葉が喋れるようにはならない。
- 英語の上達は車の運転を学ぶように、繰り返し、繰り返し練習し矯正することで条件反射を身体に組み込み、自然とその言葉が出るようになる。
ではこの条件反射を実際にどうやって英語学習に生かすかというと、その答えは海外ドラマにあります。
海外ドラマは一つに絞り、繰り返し観ることが条件反射を最大限に活かせる英語学習法ではないでしょうか。
それはドラマのシーンとセリフをセットで脳にインプットすることで、同じような場面にでくわした時に反射的にそのセリフが英語で出てくるようになるからです。
詳しくはこちらの記事で説明しています。