A tree never hits an automobile except in self defense. - Woody Allen
木は自動車にぶつかったりはしないよ、自己防衛の場合を除いてね。-ウッディ・アレン
アメリカ生活も早いもので6年目となりましたが、つい先日久しぶりに警察に交通違反で捕まりました。
運転中に携帯電話で通話していたのが原因です。
過去にも何度か警察にはお世話になっており、主な原因としては、
スピード違反2回
仮免許での運転1回
です。
下の写真のようなアメリカの壮大な道を走っていると、自然とスピードが出てしまうのは私だけでしょうか?
スピード違反は反省し、どうにかスピードが出過ぎない様に意識はしております。
最後に捕まったのが2年前でしたので、今回は正直油断していました。
さて捕まってしまったものはしょうがないので、今回はどうやってトラフィックチケット（交通違反切符）を処理するのか見ていきましょう。
もくじ
白バイに捕まる
捕まったのは夜11時くらいでした。
赤信号で止まっている時に、後ろから近づいてきたバイクが私の車の左側に止まりました。
ふと見ると、白バイに乗った警察がこっちをみているではありませんか。
まずいと思った時には時すでに遅し、警察のライトが光りました（その時の写真）。
日本でも同じだと思いますが、ここで警察から逃げようなんて事は絶対に不可能なのでやめた方が良いです。
警察のライトが付いたら、大人しく道路脇で止まります。
ここで絶対にやっては行けないことがいくつかあります。
- 自分でドアを開ける
逃げる意思（または抵抗する意思）があるとみなされ銃を向けられる可能性があります - ハンドルに両手を乗せない
なにか隠し持っているとみなされ、こちらも銃を向けられる可能性があります。 - 警官の所有物に触る
これは実際に友達から聞いた話なのですが、彼女は英語があまり喋れないので捕まった時に警官がGoogle翻訳で自分の言ったことを日本語に訳してくれたそうです（ここまでは彼女も優しい人に捕まって良かったと思ったそう）。警官が携帯で日本語に訳してくれたは良いものの、彼女は画面が見えづらかったのでその携帯を見やすいように動かそうとすると、めちゃくちゃ怒られたそうです。笑
これらをまとめると、捕まったら窓だけ開け、両手はハンドルを持ち、おとなしく待つです。
警官が来ると、以下の様な質問をされます。
- なぜ止められたのかを知っているか
- 免許の提示
- 保険または登録書の提示
提示したものに問題なければ、このようなトラフィックチケットと呼ばれる紙をもらいます。
点数制度とその種類
私が今回もらったトラフィックチケットは“運転中に携帯を使う”という違反でした。
この違反では初めて捕まったので、今回は点数が足されることはないとのことでしたが、次回運転中に携帯を使い捕まった場合には4点が加算されます。
この点数制について、アメリカに住んでいてもよく分からない方が多いと思うので、私が住んでいるネバダ州の“Demerit Point System”というページを参考にし、説明していきます。
Demerit Point System
違反にも様々な種類（スピード違反、一時停止違反など）があり、それぞれの違反により加算される点数は違います。
もし様々な違反を起こし、12ヶ月以内に自分の点数が12点以上になると、6ヶ月の免許停止になります。
点数が3点から11点溜まった場合は、オンラインや自動車教習所などでテストに合格することで、点数を下げることも可能です。
またこれらの点数は12ヶ月を過ぎるとなくなりますのでご安心を（過去の違反歴は残ります）。
もしDUI(飲酒運転)や、誰かに怪我や死に至る事故を起こした場合には、この点数制は使われず、直ちに免許停止に陥るので注意してください。
点数の種類
早速それぞれの違反に対して、どれだけの点数が加算されるのか見て見ましょう。
Reckless Driving（危険運転）- 8
Careless Driving（不注意運転）- 6
Failure to give information or render aid at the scene of an accident（事故時に必要な情報（免許証や保険情報）の不提示、ぶつかったのに何もせず逃げる行為）- 6
Following too closely（あおり運転）- 4
Failure to yield right-of-way（不注意な右折）- 4
Passing a school bus when signals are flashing（スクールバスが停止サインを出して止まっているのに、それを無視すること）- 4
(2nd and subsequent offenses) Hand-held cellphone use or texting （2回目以降の運転中の携帯の操作）- 4
Disobeying a traffic signal or stop sign （信号無視、一時停止違反）- 4
Impeding traffic, driving too slowly（交通の妨げ、遅過ぎる運転）- 2
Failure to dim headlights（夜間の無灯火走行）- 2
スピード違反
1 - 10 mph over posted limit（制限速度が1キロから16キロオーバー）- 1
11 - 20 mph over posted limit（制限速度が17キロから32キロオーバー）- 2
21 - 30 mph over posted limit（制限速度が18キロから48キロオーバー）- 3
31 - 40 mph over posted limit（制限速度が49キロから64キロオーバー）- 4
41 mph or more over posted limit（制限速度が65キロ以上オーバー）- 5
トラフィックチケットの対処法
ここまで点数の話をして来ましたが、違反をして上がるのは点数だけではありません。
点数の加算数によっては月々の保険料が上がる可能性もあります。
上がりかたは保険会社によって違って来ますが、私の従業員では点数が上がったせいで1年間月々の保険料が$80上がった人もいます。
もちろん違反しないことが大事ですが、もし違反してしまったらその後の対処法が重要です。
ここでは3つの対処法を紹介します。
自分で裁判所に行き減刑交渉
トラフィックチケットの一番下に記入してある日にち（私は12月6日）までに裁判所に出廷することで自分の無罪、または減刑を交渉することが出来ます。
私はやったことがありませんが、実際にこれで初めての交通違反ということで無罪にしてもらった人や、交渉次第で罰金だけ払い、点数が上がらなかった人もいます。
やはり裁判官の前で話すだけの英語力が必要ですし、減刑されるかどうかもわからないので、一番安く済む可能性はありますが、リスキーでもあります。
弁護士を雇い、自分の代わりに裁判所に行ってもらう
こちらの詳細は以下の記事をご覧ください。
もちろん支払う料金は多少高くなりますが、手間がかからず点数も絶対につかない様に交渉してくれるので、私としては一番オススメです。
自分で罰金を支払う
もし点数がつかない様な違反（私のように初めて運転中に携帯を操作し捕まった場合など）は自分でオンラインで支払うのが一番手間もかからず、安く済ませることができます。
実際にどのように支払うのか一つずつ見て行きましょう。
これはトラフィックチケットの裏側ですが、ここに書いてあるURLを打ちましょう。
するとこの様な画面に行くので、“Pay Traffic Ticket”をクリックして下さい。
この画面に行ったら、“View and Pay Traffic Citations”をクリックします。
ここで“*Case Number”という欄に、自分がもらったトラフィックチケットのCitation numberを入れます。
“Case Status”の欄は自分がトラフィックチケットをもらった日付を記入して下さい。
全て記入してからSearchを押すと、この様な画面に行くと思います。
こちら今回私がもらったものなので、Case numberをクリックし、実際に払って行きます。
ここまでくれば、後は支払い情報を入力するだけなので簡単だと思います。
こんな感じで私も今回の罰金$115を無事に払い終えました。
今回は点数も加算されなかったので、ひとまず安心です。
まとめ
- 交通違反で警察に止められたら、車の窓だけ開け、両手はハンドルに乗せて待っていることが大事。余計な抵抗はしない。
- 交通違反者には点数が加算され、1年以内に12点以上加算されると6ヶ月の免許停止。また違反内容によって点数が違う。
- 大事なのはトラフィックチケットもらった後、どう対処するか。点数を出来るだけ加算しない様にするため、弁護士を雇うのが一番簡単で安心。
弁護士と聞くと、日本人は慣れていない方が多いので近づきにくいかもしれませんが、こういった問題はプロに任せるのが一番簡単かなと思います。
出来れば安全運転無事故で過ごし、私が書いた情報なんて一切必要ないのが一番いいですが、もしアメリカ（特にネバダ州）でトラフィックチケットをもらった場合には、この情報が役に立つので是非活用して下さい。
